6月の中旬に茂原商工会議所で開催された事業計画策定セミナーに登壇させて頂きました。時節柄、経済産業省などが実施している補助金の制度や申請のポイントについても講義でお話しました。
当社では補助金の申請は顧問先や過去に事業計画作成支援をした事業者様に限っているのですが、それでもお問い合わせはかなり増加しています。それだけ補助金に関する認知度が高まってきているということなのでしょう。また、申請する補助金によっては記載内容が複雑であったり、ボリュームが大きいため専門家に依頼しないと作成するのが困難になっているということが背景にあります。
上記の状況はさておき、当日実施したセミナーではあくまで『事業者自身が自社の事業計画を立てる』ということに主眼を置いて講義を行いました。
事業計画の立て方は『ダイエット』に似ている
という例を用いてお伝えしました。セミナーで活用した資料は下図を参照ください。
私もダイエット経験がありますが、最初は体重計や体組成計などで体脂肪率や基礎代謝などを計測します。それから、半年後になりたい体形や体重などの目標設定を行います。目標に必要な取り組み、食事制限や運動などの方針を決めて実行に移していきます。その後は、進捗状況の確認と成果にあわせて取り組み内容を修正していく、というのが一般的な流れです。
では、事業計画書の策定ではどのような流れで行うのか。
まずは、計画者や従業員のヒアリング、決算書の分析を通して経営状況の確認を行います。次に、今後なりたい企業の姿、「あるべき姿」「ありたい姿」を設定します。その為に必要な大まかな方向性や具体的な取り組み内容を決め、売上や収益などの計画を立てていきます。計画策定後は進捗確認を行っていきます。
細かい違いはあるものの、両者には共通点が多いことにも気づいて頂けたかと思います。ダイエットをする時に、いきなり食事制限はしませんよね?「夏までに○○kgやせたい」など具体的な目標設定をしてから行う方が多いかと思います。もちろん、計画を立てたからといってダイエットが成功するというわけではありませんが(笑)
上記を裏付けるほどではありませんが、某専属トレーナー付のスポーツジムでも同じような流れでサポートをしています。目標設定した後の進捗確認(運動や食事)を強化することで成果を挙げているそうです。計画を立てるだけでなく、立てた後の進捗確認がとても重要とも言えますね。
最近増えている補助金申請についても同じ事が言えると感じています。「補助金で設備を買い替えたい」「伸びてる○○分野で新規事業を行いたい」ということに加えて、取り組み内容を検討する前に自社内外の分析や今後のビジョンや方針などをしっかりと検討することで、一貫した事業計画を策定してみては如何でしょうか。
余談ですが筆者はダイエットではなく1年前から筋トレで8㎏増量させました。痩せるのも大変ですが、計画的に増やすのも大変ということがわかりました。おそらく、目標設定をせずにひたすら筋トレしていたら1年間は続かなかったでしょう。
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