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若手人材の育成戦略と定着に向けた実践 ~良いチーム作りに必要な考え方と手法~

 先日、千葉県内の経営者を対象とした人材育成研修を実施しました。参加者の大半は経営者で、皆熱心に参加していました。今回の研修では、現代の人材育成における重要なテーマについて、実践的な内容を交えながら進めました。今回はその内容の一部をご紹介いたします。

離職理由の変化について

 研修では最初に、近年の離職理由の変化について詳しく説明しました。従来は給与や労働条件が主な理由でしたが、現在は職場の人間関係や成長機会、やりがいといった要因が重視されるようになっています。統計データを示しながら、この変化の背景にある社会情勢や価値観の変化についても触れました。参加者からは「確かに最近の若手社員の考え方は以前と違う」「給与が下がってでも転職したいという理由が分からなかった」といった声が聞かれました。

チームビルディングとビジョン作り

 続いてチームビルディングに必要なビジョン作りについて話しました。会社が目指す方向性を明確にし、それを従業員と共有することの重要性を説明しました。具体的な事例を交えながら、ビジョンの作り方や浸透させる方法について詳しく解説しました。グループワークでは、実際に自社のビジョンを考える時間も設けました。

心理的安全性の重要性

 心理的安全性についても詳しく取り上げました。従業員が安心して意見を言える環境を作ることが、組織全体のパフォーマンス向上につながることを説明しました。心理的安全性を高めるための具体的な方法や、管理職が気をつけるべきポイントについても紹介しました。「寄り添いすぎかも良くないと思っていたが、相手に合わせて接し方を変える必要があるかもしれない」「部下が萎縮してしまう原因が分かった」という経営者もいました。

コーチングスキルの実践

 最後に、部下の能力を引き出すコーチングスキルについて実践的な内容を提供しました。ティーチングとの比較をしながら、すぐに答えを教えるのではなく、考えさせる質問をすることや、相手の話を最後まで聞くことの大切さを、グループワークを通じて体験してもらいました。参加者同士でコーチとクライアント役を交代しながら、実際のコーチング場面を体験していただきました。「相手に考える時間を持たせることが成長につながるケースもあることを体感した」という感想も聞かれました。

 参加者は終始前のめりに参加し、休憩時間には他社の取り組みについて情報交換する姿も見られました。同じ課題を抱える経営者同士の横のつながりも生まれていました。事務局のご担当者様にもご評価いただきまして、企画して頂いたことにとても感謝しております。今回の研修を通して、定着率の向上に役立っていることを願っています。

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